「主よ、人の望みの喜びよ」 [好きな曲etc]

自己採点に引き続き、本日2本目の記事です。

保育士の二次試験の対策をしなければならないのですが、
どうしてもピアノが弾きたくて、

バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」

を練習し始めました。

ピアノの先生には次回からは「展覧会の絵」の「プロムナード」を練習するという
話をしていましたが、「変更もあり」ということだったので
かねてからどうしても弾きたかった「主よ、人の望みの喜びよ」を練習して居ます。
この曲はもともとはピアノ曲ではなく、コラールで、ピアノ譜はそれ用に編集がされてるわけですが
その中でも、「一番難しいけれど、原曲に忠実だ」と言われている【マイラ・ヘス】編の楽譜を選びました。

私は今でこそ

  「ピアノ@ラブ!!」
  「ピアノ イズ マイライフ!!」

と言ってますが(半分冗談ですよw)、
こんなにクラシック好きになったのは子どもを産んでから(2年前)なんです。
なのでそれまでは母の影響で少し聞くことはあったけれど、
多分あまり一般の方と変わらないくらいクラシックには疎い人間でした。

ですが、この「主よ、人の望みの喜びよ」だけは特別で、
高校生の時に初めてちゃんと最初から最後まで聞いた時は
感動で涙が出たことを未だに記憶しています。

優しくて広がりのあるメロディーがあまりにも美しく、
またゆっくりとした曲調の中にも時々うねりのような切なさや激しさがあって。
この曲を聴くといつも、

 普通の人々が神の前でひざまずき、ささやかな祈りを捧げている姿や、
 時代や運命の渦にのまれていく人間の無力さやちっぽけさ、嘆き、悲しみ、
 そしてそれでも懸命に生きようとする姿、

 それらとは全く違うスケールで歴然と流れる、厳しくも優しい生命の不文律

そういったイメージが浮かびます。
また、人間のちっぽけさや無力さ、はかなさに対する作曲者の愛情や優しい眼差しを感じ
温かい気持ちになります。



因みに↑はマイラ・ヘス自らが演奏しているそうです。音小さいですが・・・
私はワイセンベルクの演奏が好きですが、YouTubeに有りませんでした。


この曲は本当に特別です。

まだかなーりゆっくりとしか弾けませんが、
出だしをちょっと弾いただけで、自分でも感動してしまって泣きそうでしたw

 「なんて美しい曲なんだろう!」

という楽曲自体の美しさに対する感動もあるのですが、それ以上に

 「この曲が弾けるようになってきたんだ!!」

という嬉しさと感動で一杯で。。。

レベル的にはかなり高い(全音ピアノピースで超難関なFだった気がする・・・^^;)ですが、
テンポがゆっくりなのでなんとか弾きたいと思います!!
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yablinsky

私はバッハって少し偏屈なイメージを持っているのですが、この曲は美しすぎます。ある意味バッハらしくありません。まさかペッツォールトのメヌエット2曲のように実はバッハの作品でないとか・・・いやいや名作であります。
by yablinsky (2010-08-13 11:56) 

ぱえ

yablinskyさん>

>ある意味バッハらしくない

おっしゃる通り、記事の中↑で
「作曲者の愛情や優しい眼差しを感じ・・・」
という遠回りな表現をしましたが、
この曲はバッハの作曲ではなく、
もともとは【ヨハン・ショップ】という人が作曲したと言われています。

原曲の美しさにバッハが感動し、
 教会カンタータ147番「心と口と行いと生活で」
の終楽章として編曲したと言われてます。
ネット情報なので確実情報ではないのですが。。。

私もこの曲を聴くといつも
「バッハらしくない」
と思っていましたw
あまりにも優しく美しいからですw
なので、「バッハが作ったのではない」
という情報を知って、なるほどな、と納得しましたw

この曲は本当に凄い曲ですね。
 あまりにもはかない人間の命と
 もっと大きな(宇宙規模の)生命の流れ、
という全く違う命のスケールが同時に感じられるんですよね。

解釈間違ってるかもしれませんが、
自分にはそう思えてならないんですヨねw
by ぱえ (2010-08-14 20:29) 

Caelum

おー、懐かしい…この曲はピアノを始める前にキーボードで
練習をしていた際に、弾いていた曲であります(*´д`)
(もちろん、ウルトラ簡単編曲バージョンですけど)

この曲のおかげで「意外と弾けるな!」という自信を持てたので
ピアノを練習する意欲を持つ事ができました。

最初の頃はメヌエットとこの曲ばかりを弾いていて「バッハいいな」なんて
思っていたのですけれども、両方ともバッハではないと知った時は
アゴが外れるかと思いました('w`)
by Caelum (2010-08-16 15:09) 

ぱえ

Caelumさん>

<ピアノを始める前に・・・

そんなエピソードがあったとは。
この曲はCaelumさんにとっても思い出の曲なのですね~

マイラ・ヘス編は
 「これどうやって弾くの?
  全然指が足りないんすけど・・・」
という部分が一杯ですよw
ペダルを活用しても無理だなー、て感じのところがありますね。
多分マイラ・ヘス自身も楽譜通りに弾いてないんじゃないかな、とw

和音だらけの曲なので、まず和音をきちんと捉えることが課題です。
あと、ハーモニーをどのように作るか、というのが最終的な課題かな、と。。。
私は指がギリギリ10度開くか開かないか、て感じなのですが、
この曲は10度開かないと厳しいですよ。。。
頑張って指を広げないと・・・


メヌエットはバッハじゃないのですね・・・
バッハってそういう曲多いですね。

バッハの曲で一般受けしてるモノって実はバッハ作じゃないのかも。。。
バッハて難解な曲が多い気がするので・・・w(ゴールドベルク変奏曲とか)

バッハは基本的に苦手なんですよね・・・^^;
難解で・・・
だけど、有名な音楽家とかピアニストが

 「バッハを弾きなさい」

とよく言ってる(と思う)ので、やらなきゃなー、とは思ってますが^^;
腰が引けてしまいます。。。

すいません、長々とm(_ _)m
by ぱえ (2010-08-16 22:59) 

モグ太郎

はじめまして。
非常に楽しく読ませていただきました。

どうしても弾きたい曲が数曲あったため、昨年24歳にして電子ピアノを買って練習し始めました(高校生の時、パッハベルのカノンだけ弾いてました)。その中の1曲が、「主よ、人の望みの喜びよ」です。昨年6月から練習し始めて、先月ようやく完全に弾けるようになりました。ちょっと自慢になっちゃいました。すみません。

この曲は人生そのものについて語りかけてくるような印象を受けます。
弾いていると涙が出ることがあります。
その点において、この曲は別格だと思っています。
by モグ太郎 (2014-06-18 02:04) 

ぱえ

モグ太郎さん>

すみません、レスがめっちゃ遅くなりましたm(_ _)m

私もモグ太郎さんがおっしゃるよう、この曲からは人生そのものに語り掛けてくる印象があります。
嬉しい気持ち、苦しい気持ち、つらい気持ち、生きてて良かったと思える気持ち、そのような感情が連綿と歌い上げられているようで、私だけではなく、多くの方の人生を、人生の真理を語っているような、雄大さを感じます。
そしてそのまなざしが優しくて私は好きです。

この曲は本当に素敵ですよね^^
私も涙がこぼれそうになることがあります。
by ぱえ (2014-08-07 01:01) 

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