好きな曲etc ブログトップ

「やさしい花」ブルグミュラー [好きな曲etc]

ブルグミュラーの25の練習曲って、
ピアノやってる人は皆通る道なんじゃないかと思うくらい
メジャーな教本ですが、その中でもこの曲は本当に好きです。

◆「優しい花」(ブルグミュラー)


一般的な子供が弾けるレベルであり、音の数が少なく、技巧的でもなく、
本当にシンプルな曲ですが、澄んだ優しい素敵な曲です。

難解さはありません。
ピアノに興味ない人も素直に楽しめる曲じゃないかと思います。


最近・・・、というかもうここ何年も落ち込むことが多いです。
年々頼れるものも無くなってきました。 
大事だからこそ迷惑を掛けたくないから頼れなかったり、
弱味に付け込まれるのは嫌なので、何も語りたくなかったり。

でもそういう感情はどんなに気を強く持っても無くなることはありませんね。
そういう時は自分の中の暗い感情を、しがらみの無いここで吐露したくなることもあります。

でも、喉元まで出掛かっているそういう感情をギリギリのところで抑えるのは
私にとっては美しい音楽です。

この曲にもそういう力が有ります。
自分の中の暗い感情がかき混ぜられ、少し昇華されていくのを感じます。
全部は消えないけれど。

 「大丈夫、なんとかなるよ」

て遠くからささやいて貰っているような気持ちになります。
nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

ショパンの「幻想曲」 [好きな曲etc]

先日、母とスタインウェイをサロンで弾いてきた。
スタインウェイの中でもかなり格上のピアノだったようで
凄く良い音で、自分の実力はともかく、とても美しい音で鳴ってくれた。
体調がイマイチだったのが本当に残念だったけれど、
美しい音に囲まれてとても幸せな時間だった。

その中で、母がショパンの「幻想曲」を弾いた。
完成には程遠いものがあったけれど、一音一音とても美しい音色でサロンに響き渡っていた。

母が弾き終わって交代で自分がピアノを弾こうと席に座った時、
涙がボロボロとこぼれた。
本当にボロボロと。。。

自分でもビックリした。

なぜかは分からなかったけれど、その涙はさっき母が弾いた「幻想曲」に対するものだった。

母もビックリしていた。
そりゃそうだ。。。

動揺する母に自分の状況を説明しようとするが、声がうわずって説明出来ない。
震える声で、「この曲を作ったショパンの気持ちを考えると涙が出た」と
なんとか説明したが、余計に涙が溢れる。

これじゃ号泣やんか・・・[たらーっ(汗)]

その様子を見て、母も貰い泣き。

傍から見たらアホな親子だっただろう。。。[わーい(嬉しい顔)][あせあせ(飛び散る汗)]
でも、なぜだか涙が止まらなかった。

その理由について一生懸命考えたのだけれど、その時は答えがでなかった。
ただ「美しくて、切なかった」としか言い様がなかった。
そしてその理由が気になったまま日々を過ごすことになった。

で、その後から、何故か頭の中でずっとべートーヴェンのソナタ「熱情」の第2楽章が鳴っていた。
「幻想曲」ではなく何故か「熱情」、しかもショパンではなくてベートーヴェン。
自分でも意味がわからなかったけれど[あせあせ(飛び散る汗)]、どうにも気になって手持ちのCDで聞いてみた。

この曲は穏やかで優しく、そして美しい。
うまく言葉に表せないのが残念だけれど、
この曲を聞くと心静かに神様の前で祈る映像が頭に浮かんでくる。
そしてその祈りは本当に純粋で

 神様、私はあなたを信じ、
 全身全霊を捧げますから
 私に幸せを、光を、どうか与えて下さい

そう言ってるように思えてくる。
(これはあくまで私のインスピレーションでしかないのだけれど)

信仰心については正直言うと私にはよくわからないけれど、
この曲を聞くと、その思いが切実で美しすぎて純粋すぎて涙がじわっと出てくる。
言葉は悪いかもしれないけれど、例えば子供が

 いい子にしてるから、僕のお願いを聞いて

と親や神様に必死でお願いするのと同じくらい、純粋なものをこの曲から感じる。
大人はもはやこんなに純粋に何かを願うことなんてなかなか出来ないけれど、
この曲からはそういうひたむきさを感じてしまう。

これが子供ではなく、一人の大人が作曲したと思うと、
ベートーヴェンが如何に純粋だったかと感じずには居られなかった。
そう思うと胸が締め付けられる。
ベートーヴェンが渇望していたのは何だったんだろう と。


そして、ふとここで思った。
ショパンについて。

彼の曲はとにかく美しいし切ないと感じることが多い。
だけど、それはベートーヴェンの「熱情」の第2楽章とは全然違う。
そりゃ、人物も時代も違うしそもそも曲が違うのだから当然なのだけど、もっと根本的な
音楽性以前の違いを感じる。

ショパンもきっと満たされない思いのようなものがあったんだろうけど、
それを他人に求めるどころか、神様にさえ祈ったりしなかったんじゃないかと、
ベートーヴェンを聞いているうちに感じた。
いや、祈ってたのかもしれないけど、そんな姿を感じさせない。
もちろん、ショパンに信仰心が無かったとは思わないけれど、神様に
 
 幸せを与えて下さい

なんてひざまずいて救いをもとめる姿が想像出来ない。。。少なくとも私には。

他者に期待や希望を求めない、孤独で繊細なエネルギーが彼の曲には溢れてる気がする。
ショパンの曲は内省的でありながら、「失意」のようなものを感じたこともあまりない・・・
失意はそもそも期待しなければ生まれないものだし、ショパンは精神的に他者に
依存したり期待したりもしてなかったのかもしれない。
もしかしたら、静かな絶望みたいなものを感じてたのかもしれない。

「幻想曲」を聞いていて、そんな深い深い孤高の孤独を感じた。
だからこそ、その一方で彼の音楽が美しけれ美しいほど、胸が締め付けられる。

でも、その孤独は自分以外の存在への諦念のようなものではなく、
幸せを他者に委ねない芯の通った【強さ】のようなものも感じる。
ショパンの音楽からは、自らを奮い立たせる強さや気高い誇りを感じるけれど、
押し付けがましさや卑屈さは感じられないから。

「幻想曲」からは
(アートという意味ではなく、生き方を含めた)美意識を追求し、
苦しみもがき、時には自分を奮い立たせ、
自分を信じ、自分で人生の責任を持って生きる一人の人間の
生き様が見えた気がした。

 ショパンとはなんて強い人なんだろう。

極端な繊細さと強さを両方持ち合わせるなんて、普通の人間なら破綻してしまうだろう。
だから、ショパンは本当に強い人なんだと感じた。

ショパンを語る程ショパンのことは何も知らないのだけど[あせあせ(飛び散る汗)]
曲がそう語ってる気がした。

ショパンの「幻想曲」
陰鬱とした葬送行進曲から始まり、徐々に幻想的に興奮していったあと、きらびやかに発散し、
自らを奮い立たせるような行進曲があり、終盤へ向けて雄大に歌いあげて、
やがてきらびやかなアルペジオで静かに終わりを迎える。
物語性があり雄大でありながら、本当は自己完結しているようにも思えるこの曲。

このような世界観を持つこの曲は今の自分には大いに感じるものがあった。
ショパンには及ばないけれど、私にも大いに覚えのある感覚だった。
言葉にならなかったけれど、ショパンが考えるきっかけを与えてくれた気がする。

そして、そんなショパンの「幻想曲」を丁寧にうたいあげてくれた母に感謝。

母とピアノを楽しめるのはあとどれくらいだろう。。。それは永遠ではない。
その事に気付き切なくなった。
今日の日を忘れないように、これからの時間を大切に過ごして行きたいと思った。


【終】


ショパンの幻想曲



ベートーヴェンのソナタ「熱情」第2楽章

nice!(1)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「主よ、人の望みの喜びよ」 [好きな曲etc]

自己採点に引き続き、本日2本目の記事です。

保育士の二次試験の対策をしなければならないのですが、
どうしてもピアノが弾きたくて、

バッハの「主よ、人の望みの喜びよ」

を練習し始めました。

ピアノの先生には次回からは「展覧会の絵」の「プロムナード」を練習するという
話をしていましたが、「変更もあり」ということだったので
かねてからどうしても弾きたかった「主よ、人の望みの喜びよ」を練習して居ます。
この曲はもともとはピアノ曲ではなく、コラールで、ピアノ譜はそれ用に編集がされてるわけですが
その中でも、「一番難しいけれど、原曲に忠実だ」と言われている【マイラ・ヘス】編の楽譜を選びました。

私は今でこそ

  「ピアノ@ラブ!!」
  「ピアノ イズ マイライフ!!」

と言ってますが(半分冗談ですよw)、
こんなにクラシック好きになったのは子どもを産んでから(2年前)なんです。
なのでそれまでは母の影響で少し聞くことはあったけれど、
多分あまり一般の方と変わらないくらいクラシックには疎い人間でした。

ですが、この「主よ、人の望みの喜びよ」だけは特別で、
高校生の時に初めてちゃんと最初から最後まで聞いた時は
感動で涙が出たことを未だに記憶しています。

優しくて広がりのあるメロディーがあまりにも美しく、
またゆっくりとした曲調の中にも時々うねりのような切なさや激しさがあって。
この曲を聴くといつも、

 普通の人々が神の前でひざまずき、ささやかな祈りを捧げている姿や、
 時代や運命の渦にのまれていく人間の無力さやちっぽけさ、嘆き、悲しみ、
 そしてそれでも懸命に生きようとする姿、

 それらとは全く違うスケールで歴然と流れる、厳しくも優しい生命の不文律

そういったイメージが浮かびます。
また、人間のちっぽけさや無力さ、はかなさに対する作曲者の愛情や優しい眼差しを感じ
温かい気持ちになります。



因みに↑はマイラ・ヘス自らが演奏しているそうです。音小さいですが・・・
私はワイセンベルクの演奏が好きですが、YouTubeに有りませんでした。


この曲は本当に特別です。

まだかなーりゆっくりとしか弾けませんが、
出だしをちょっと弾いただけで、自分でも感動してしまって泣きそうでしたw

 「なんて美しい曲なんだろう!」

という楽曲自体の美しさに対する感動もあるのですが、それ以上に

 「この曲が弾けるようになってきたんだ!!」

という嬉しさと感動で一杯で。。。

レベル的にはかなり高い(全音ピアノピースで超難関なFだった気がする・・・^^;)ですが、
テンポがゆっくりなのでなんとか弾きたいと思います!!
nice!(2)  コメント(6)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「DISTANCE」 [好きな曲etc]

本日も好きな曲を紹介。。。
と言っても今日はクラシックではありません。

なんと、宇多田ヒカルさんの「DISTANCE」を紹介します。

と言っても、普通の「DISTANCE」ではなく、シンガーソングライターの光田健一さんがアレンジした
ピアノ版の「DISTANCE」です。

つべこべ言わず、YouTubeから。。。



ちなみにこちらが、原曲の宇多田さんのDISTANCE。
映像がアレですが・・・(これしか見つからなくてスンマセン)


#因みに歌詞はこちらを参照下さい。
 http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=66066

原曲はおそらく、会いたいのに滅多に会えない遠距離恋愛だとかの気持ちを歌っている曲なんだと思います。
今現在の物理的・心理的距離を「DISTANCE」として捉えて歌ってるように聞こえます。

だけど、ピアノ版になると、そういうものを更に越えて、時間的距離さえ感じます。
もはや主体の「現在の気持ち」と言うよりは、過去を懐かしむような感じがするんですよ。
過去を懐かしむ温かい眼差しを感じます。
懐かしいアルバムを幸せな気持ちでめくってるような感じ、とでも言ったら良いでしょうか。
幼かった自分や辛い記憶、幸福だった瞬間、全てをひっくるめて愛おしく見つめてる感じがします。

どちらも同じDISTANCEなのに全然聞こえ方が違うから不思議です。。。(私だけ??^^;)

もともと原曲のDISTANCEが好きだったのですが、今から8年くらい前にピアノ版に出会い、
以来、圧倒的にこちらが好きになってしまいました。
特に4:24以降が好きですね。
この辺りから原曲と離れてオリジナリティが強くなってくるんですが、
アレンジとして素晴らしい出来だと思います。

ちょっと切ない気持にもなるし、幸せな気持ちにもなるし、胸がいっぱいになります。
「献呈」とはまたベクトルが違うのですが、似たような感覚になります。
美しすぎるんですよねw

熱く語ってしまいましたm(_ _)m

ピアノ版はもうずっと大好きで、いつか自分でも弾きたいのですが、
これは楽譜が存在しないみたいです。。。

どうにか楽譜を起こせないものでしょうか。。。
自分で耳で拾ってくしかないのかなぁ・・・


PS. 映像がアレとか言いながら、原曲の動画の演出もなかなかでしたw
nice!(2)  コメント(2)  トラックバック(0) 
共通テーマ:音楽

「献呈」 [好きな曲etc]

HI380143-0002.JPG楽天で買った靴が届きました。
価格は1000円。激安(笑)
なかなか値段の割には良いでしょうw
こういう安くて良いモノ見つけるの大好きなんですよね(自己満足)。

一緒に映ってるのは息子の足。
ちっちゃくて可愛い(*^_^*)
ちょっとズボンがズリ気味(笑)



話はピアノに変わって、、、
私にはこれだけは手を出してはいけない、というか、
手が出せないかもしれない、と思う領域があります。
それは

リスト先生…。

ラ・カンパネラやハンガリー狂詩曲、メフィストワルツ、など
大好きだけど、私の生涯で演奏出来るようになるのか甚だ疑問ですが、
だけど、どうしても弾きたい曲があります。

それは

「献呈」

#参考
  まいたさんの演奏する「献呈」です。
  

この曲は正確に言うと、シューマンが歌曲用に作ったもので、
リストがピアノ曲に編曲したものです。
そして、この曲はシューマンが結婚前夜に妻となるクララに捧げた
いくつかの曲のうちの一つだそうです。

この曲を初めて聞いたのはまいたさんのリサイタルでしたが、
強く感銘を受けて涙が溢れそうになりました。

優しくて、
穏やかで、
美しいメロディーで。

リスト編だけあって、リストの「愛の夢」と少し似てますが、
「愛の夢」のような激しさやドラマチックな感じはあまりなく
ただ目の前に居る、妻となる人への、優しくて穏やかで包み込むような思いと
これから共に生きていける喜びに溢れていて、
なんだか胸の奥がツンとなり、自然と涙が出ます。

男の人て、こんな風に結婚前夜に感じるもんなんですかね(笑)
クララは幸せ者だなぁ、いや、
幸せなのは、シューマン自身なのかも…
だってこの曲は、幸せな気持ちが溢れているから…
そんなことを考えます。

私はあまり愛をテーマにした曲は(そう言えば)あまり聞かないのですが、
この曲だけは特別ですね…

リストの曲というよりは、シューマンの曲なのですが、
リスト編だけあって、難易度はかなり高いです。
だけど、絶対いつか弾きたいですね。
nice!(3)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:moblog
好きな曲etc ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。